代表印でよくあるのが篆書体でつくられたものが多い。
篆書体の文字をみていると、中国なのか異国感がものすごく強い。
日本語のたとえば楷書体に比べるともちろん読みづらく、どこか象形文字のような感覚がある。
そのような文字にあこがれたのは会社の代表印を見た時だった。
本店所在地がビル解体によって引っ越しが決定した時だったような気がする。
篆書体で印鑑を作ることにしたのは完全に代表印に感化されていた。
役員名は全く必要ないのになぜか作ってみたくなった。
しかし、課長でしかない。
課長○○○○という印鑑は全く作る意味なんてない。
使用する予定もない。
しかし、気になって作ったらどのような感じになるのかネットで探す。
印鑑の完成形が予想できるサイトを見つけ、いろいろ想像する。
しかし、篆書体に一番似合うのはやはり代表印のような気がしてくる。
そのようなことなんてないのかもしれないが、最初に見た代表印の印象が強すぎる。
考え込んでいると、社長になってみたい、社長になって印鑑の重みを感じ責任を背負い、幸せをつかんでみたい。
そう強く思うようになった。
初めてだった。
仕事に対しては前向きであったが、ここまで考えたことはなかった。
しかし、独立どころか転職さえ考えたことがなかった。
代表印の篆書体から始まった夢が膨らむ。
いつかなってやる。
人生一度しかないのだから思い残しことだけはないようにしよう。
だめだったら笑って終わればいい。
酒のあてとして笑い話の一つにしよう。